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父とパソコン

今、私の仕事用のPCが故障しています。そのままではいられないので、父が使っていたPCを何とか代用しているのですが、そこには父の一昨年前までの歴史が残っておりました。

父は70代後半になってからパソコンをはじめ、趣味のカメラ画像の修正や、住所録を作って年賀状やらを出すのに活用していました。
でも、何と言っても70台。若い人なら難なく分かる操作も、父にとっては覚えにくく、折々に私や娘に尋ねるのでした。
最初の頃は私も娘も得意げに教えていたのですが、しまいには面倒になったりでそっけなくなり、父も難儀していたようです。

カメラもフィルムカメラからデジカメに変更で、新機種が出ると新しいのを買い換えるのですが、なかなか馴染めず、サポートセンターにしょっちゅう電話していたものです。
挙句の果てには、マウスの使い過ぎで腱鞘炎になり、整形外科で湿布薬を出してもらっているほどでした。

ところが、あんなに好きだったカメラもパソコンも、ぷっつりとやめてしまったのです。
硬膜下血腫で手術をしてからでした。
入院する少し前からはテレビも見なくなり、椅子に座りボォ~と虚ろなまなざしで空中を眺めていました。
硬膜下血腫が大きくなり脳を圧迫したために起きた、一時的な認知障害でした。

退院してからも認知障害は暫く出ていましたが、今では年相応の認知度に回復しています。
でもあれっきり、何かに挑戦したり興味を示したりしなくなってしまったのです。興味を示さないというよりも、むしろ諦めの方が強いように思います。
今では、役所や銀行から来るはがきすら全て私に託して、自分からはがきに書き込んだりしようとはしません。

今日父のPCの中のフォルダを見たのですが、当時の父を思い出し、無性に不憫になってしまいました。
何故あの時、もっと丁寧に教えてあげなかったのか。
父は父なりに、一生懸命いろんな事に挑戦していたのです。「ボケ防止にやろうと思ってね」というのが口癖でした。
同じことを何度聞かれても、もっと優しく教えてあげればよかった。
今はそんな気持ちで、胸が押しつぶされそうです。
もう父はマウスを持つ事はないでしょう。カメラを構え、シャッターを押すこともないでしょう。

本当に年老いてしまったのだと、心から実感した1日でした。
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テーマ : 生きること
ジャンル : 心と身体

プロフィール

kawasemi

Author:kawasemi
父の看病をするようになってやっと一人前の大人になったような、天然炸裂、本当に暢気なkawasemiです。
父は2011年1月24日に亡くなり、今は母を見守りながら夫と3人暮らしです。
  
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